2015年4月2日木曜日

産んだこと




【はじめに】
先日、子供を産んだ。
38週0日の検診で羊水過少症と診断され、翌日から入院、陣痛を誘発し分娩した。
妊娠中はありとあらゆるキーワードで自分と同じような状態の人のブログなどを検索しまくっていたのだが、この羊水過少症というのはレアなケースらしく殆どひっかかることはなかった。
なので、忘れないうちに書いておこうと思う。


【38週0日】木曜日

正産期に入ってから2度目の検診日。
わたしの通う産院では経過次第で医師外来と助産師外来を選んで受診できるのだが、この日は医師外来を選んだ。
いつものように経腹エコーで「手が邪魔をして顔がみえませんね~」なんて和気あいあいと検診を受けていたのだが、途中で「羊水が基準より少ないですね。今日こっち(医師外来)受けてもらってよかったかも」とちょっと深刻そうに言われる。
羊水(エコーでは黒く映る箇所)の深度を4ヶ所で測定して、合計で5cmあればOKなところ3.5cmしかないとのこと。[羊水過少症]という状態にあたるという。なぜそうなるかは大体が原因不明らしい。
「羊水が減るってことは胎児の腎臓なんかの具合が悪いということですか」
「もしそうであれば、もっと早い段階で羊水が減ってくるのでその心配はない」
とにかく原因不明なのだが、そこに至る過程はあまり心配するものではないらしい。ただ、羊水が減るということは胎児を緩衝するものが減るということなのであまりよろしくない。このまま減り続けて羊水が殆どなくなってしまったうえで陣痛が起こると、子宮にへその緒が圧迫されて胎児に酸素が行かなくなったりするらしい。なので、陣痛を誘発して早めに出してしまいましょう、とのこと。
NST(胎児の心拍数・胎動・子宮の張りを測定して胎児が元気かどうかをみる機械)を受け、とくに問題なさそうなので一旦帰宅し、翌日の朝10時から入院することになった。

いつ出産になってもよいように仕度はしてあるものの、気持ちのうえでは「ゲーッちょっと早いよ!」であった。こうも打ち切りのように妊娠生活が終わると思っていなかった。なんなら予定日を過ぎてから産まれてくるのではないかという予感があった。おおはずれだった。

【38週1日】金曜日

大量の荷物を夫に持ってもらい、病院の窓口へ。
病室に空きがないため陣痛室へ案内され、早速またNSTを受ける。
陣痛室なので当然向かいが分娩室で、かなりクライマックスを迎えた妊婦さんの
「グググウウウウウウアアアアアアヒイイイイヤアアアァァァァァァァァ!アアアアア!!!アアアアアアアアアアア!!!!」
という絶叫がモロに響いてきて、夫とふたり完全にビビって黙りこんでしまった。

NSTで問題がなかったので、子宮口に棒状のスポンジ(ラミナリアとかいうやつ?)を挿入することになった。中でスポンジが水分を吸って膨らみ、子宮口を拡げるのだ。
子宮口をつまむ器具が痛かったものの、挿入されること自体はそんなに痛みはなかった。5本入ったらしい。この処置の後に病室へ移動。以後、定期的にNSTを受けるようになる。
「案外これで陣痛がきちゃう人もいるんですよ~」
と言われたものの、特になにも起こらずこの日は終了。


【38週2日】土曜日

朝食にジョアが出た。

子宮口2cm
スポンジを抜いて風船(メトロというらしい)を挿入。
子宮内の胎児の頭と子宮口の間に入れ、ズムズムと刺激させ、子宮口を開かせるということらしい。胎児のエクステンションというか、追加拡張パックだ。
これはわりと痛かった。
ベッドに横になっていると定期的に鈍い痛みがくる。軽く呻き声が出てしまう程度の痛み。
エロまんがでよく「こじあけて直接注ぎ込んでやるっ」みたいな描写があるけど、本当にそんな大変なことをしたら人は死んでしまうと思った。

10時に挿入して17時に抜く処置をした。子宮口は5-6cmまで開いたとのこと。
この様子なら明日から誘発剤を点滴できるだろうと言われる。
「とはいえ陣痛がきちゃう人もいますからね~ なにかあったらナースコールしてくださいね~」
特になにも起こらずこの日も終了。


【38週3日】日曜日

子宮口4cm
10時35分 プロスタグランジン点滴開始
1時間あたり20mlからスタートして、30分ごとに20mlずつ量を増やしていく。
その間NSTはつけっぱなし。
軽く痛みは感じるものの、規則性はない。痛みの強さも風船を入れていたときのほうがよっぽど強い。

14時40分に1時間あたり180mlとなり、点滴が尽きる。
担当医に「この点滴は子宮口を拡げるというよりも柔らかくするものなので、明日に期待しましょう」と言われる。

今日はここまで!また明日。


【38週4日】月曜日

子宮口4cm
10時15分 オキシトシン点滴開始
1時間あたり10mlからスタートして、30分ごとに10mlずつ量を増やしていく。
やはりNSTはつけっぱなし。
前日よりもやや痛みは強まるものの、規則性に乏しくやはり陣痛に繋がる痛みではない。
14時に80mlになったあたりで点滴が中止となった。
明日は人工破膜(羊膜を破いて破水させる処置)と点滴をしましょう、と言われる。

21時頃、NSTでやや心配な傾向がみられるとのことで病室にエコーの機械(巨大)が運び込まれて診察される。
子宮が張った直後に胎児の心拍が落ちる傾向にあり、また眠っている時間も増えてきているらしい。
わたしの血液検査も子宮内感染症を示す数値が上がってきているそうで、その影響が考えられるとのこと。
「とにかくどうあっても明日で絶対に出してしまいましょう。」
経過によっては帝王切開に切り替えるので絶飲食となった。水も飲めないとかマジかよという思いである。

入院してからずっと地味~な痛みと緊張を味わう日が続いているので少し参ってきてしまい
「わたしは一生産めないんだ……」とシクシクひとりで泣きべそをかく。
一生産めないわけがないのでいま思うと完全に大バカである。


【38週5日】火曜日

9時15分 人工破膜
9時40分 オキシトシン点滴開始

人工破膜は全く痛みがなく、気づいたら処置が終わっていて生暖かいものが流れてきていた。
点滴量を増やすペースは昨日と同じで30分ごとに10ml
感染症の影響で体温が38℃前後まで上がっているがあまり自覚がない。少し寒いくらい。

破水した影響で陣痛に繋がってきたようで、風船を挿入していたときの痛みにだんだんと近づいてきていた。
「あぁ~これは痛い!痛いですね~~」などと呻く。
誘発剤を入れているので曖昧なのだが、一応カルテのうえでは11時30分に陣発となったようで、その頃から痛みがかなり強く「1140 点滴up-40」が最後で以降は一切メモがとれていない。

14時頃に担当医の診察を受け子宮口が7cmほどになったと聞いた。
「じゃあまた2時間ほど後に様子をみにきます」
と告げられた。帝王切開の可能性はまだ消えていないとのこと。すでに結構痛いのにこれが帝王切開に切り替わったら術後の痛みにも耐えなきゃいけないわけかよと思うと若干くじけそうになった。それになんせ引き続きご飯が食べられないし…… 帝王切開するならするでとっとと麻酔を打ってこの痛みを消してもらわないと完全に損だと思った。
ていうかこれに2時間耐えても産まれるか産まれないかなの?!そんなの絶対に嫌!やらなきゃ終わらない!やらなきゃ終わらない!という気持ちが強まり、以降、それまでは痛くてなぁなぁにしていた助産師さんからのアドバイスを全て最大限に受け入れる努力をしまくる。

「熱があるから冷たいタオルを当てましょう」
はい!
「氷水に入れるアロマが選べます」
はい!!
「大きなクッションを持ってきますから四つん這いになってみますか」
はい!!!
「痛みがあっても息を止めちゃダメ、大きく吸って!」
はい!!!!

冷たいタオルでしっとりと顔面を覆われ呼吸ができなくなり「わたしはこんなに親切な助産師さんにこんなに優しく殺されるんだ……」と思うとめちゃくちゃに笑いそうになるが耐える。
敬語で「痛いですね~^^;」などとほざいていたのが「ウヴァ!ッヴァヴァ!いてぇ!いてぇ!ああ~力が勝手に!力が勝手に(入る)!ダメですか!これまだ(いきんでは)いかんのか!」に変わっていく。なんだか四つん這いになったのが良かったみたいで、子宮口が急激に全開になったらしい。
「すごいよ、すごいよ○○さん!もういきんでもいいよ!!」
と許可がおりる。
もはや勝手に犬のような唸り声が出てしまい、初日に聞いたクライマックスボイスよりはるかに恐ろしい雰囲気になっていたと思う。
自分の腹に触れるたびに、さっきまでそこに詰まっていたものが少しずつ下に移動していってるのがわかった。これはいよいよ本当に出てくるらしいな、ドッキリじゃなく本当に腹の中にいたらしいな、と思った。

15時45分 息子誕生
予定日より早いものの、すでに3132gあったとのことでこれ予定日まで待ってたら捻り出すのめちゃくちゃ大変だったのでは…と震える。病室や授乳室でみるほかの赤ちゃんよりひとまわりふたまわり頭がデカいし。
下りてくる向きが横向きだったため、頭がわたしの骨盤に当たってぽっこりたんこぶ(頭血腫というらしい)になってる以外はいまのところとくに問題もなく、よく泣きよく飲む元気な赤ん坊が出てきた。羊水が少ないので窒息する(へその緒が圧迫される)リスクが終始あったわけだけど、無事でマジでよかった。


【まとめ】
臨月の羊水過少症は心配だけど、お医者さんにちゃんと任せることができればそこまで深刻にとらえなくても良いと思う。
あと健康保険が適用されたようで、元々の出産費用を上回ることはなかった。むしろわたしは1日早く退院したのでその分安くなった。


【オマケ】
用意したけど使わなかったもの

・陣痛タクシーへの登録
 普通に徒歩と電車で病院に行き入院することになったため

・スポーツドリンクや飲むゼリー
 分娩室でエネルギー補給するつもりだったけれど、帝王切開が視野に入っていたので絶飲食だったため

・限度額認定証
 これは帝王切開になっていたら意味があったけど結局ならなかったため

わたしの場合は使わなかったけど、用意して損するものじゃないのであったほうがいいとは思います。

一連のメモに使っていた(る) Twitterアカウント
https://twitter.com/_frauits

2015年1月31日土曜日

くまのおやこアイコンまとめ


@WeAreFloating と @TOYCUT のTwitter アイコンのために描いた
くまのおやこイラストのバリエーションまとめ

画像自体は自由に使ってもらっていますが、著作権は@_fragmentsにあります


::::




::::




::::




::::

ClubTにグッズ通販もあるよ

https://clubt.jp/shop/S0000041688.html


2015年1月20日火曜日

描いたのまとめ

今までに描いたパンダや人間味ちゃんのイラスト・アイコン画像まとめです。
















::::::::::::::::::::::::::::::::












2014年1月8日水曜日

鞄をつくったぞ


鞄をつくった

つねづね「こういう鞄がほしいな〜」と思いながら生きてきたんだけど、そんなものはないし、あってもおそらく高いんだろうなと思って、つくった。




どこかで習ったわけではなくて、良い本(※1)を一冊買って道具を揃えて、わら半紙で実物大の型紙をつくって、それに合わせてチクチク作業をしていたら完成した。あんまりスマートなやり方ではないと思います。
目的ごとのパーツを切り出して・磨いて・貼り合わせて・縫って カタチにする作業は裁縫よりも木工に近い感覚がある。



MacBook用の大きいポケットをつけた。




ボンドには受験でおなじみのGクリヤーを使ったので、洗濯バサミにはとてもお世話になった。Gクリは圧着が命。


完成したところ。
これから暫く使ってみて、いろいろと足したり引いたり直したりしていく予定。


こういう使い方ができるので、これでもう駅で知らない人に「鞄が開いていますよ」と指摘されなくて済みます。

完成してみて残ったのは「いけるぞ」という感覚です。
手順を知ることさえ出来ればつくれないものはないし、なんでもつくりたい、と思いました。みんなもなんでもつくろう。つくったことないものつくろう。


(※1)
『手縫いで作る革のカバン』野谷 久仁子 
http://www.amazon.co.jp/dp/4140311290

2013年11月16日土曜日

「アホの書く歌詞」について

友人達が発明した概念です。
彼女達が大変興奮していたため、つられて自分も書きたくなって書きました。
書いていくうちに、アホの書く歌詞"らしさ"にはある程度の法則が見えてきました。

 アホの気持ちになって背伸びする
 アホの気持ちになって細部にこだわって全体を破滅させる

など、法則(コツ)は色々あるのですが、その中でも特に使いやすい条件を挙げます。

[1]「〜けど、〜けど」の多用
  あまり離さずに連続させて使うと効果的にアホ度が増します

[2]修飾語を一ヶ所にまとめて詰め込む
  「黒い闇の夜の中の何処(どこ)か」「まるで冬の東北の海の荒れ狂う波」など
  とにかく一ヶ所に詰め込めるだけ詰め込むとアホ度が増します

[3]同じ人物を指す二人称を複数種類使う
  「キミ」「お前」などを織り交ぜて使うと効果的です
  同じ二人称でも「あんた」「アンタ」のように表記をぶれさせるとアホ度が増します

[4]ほぼ同じ意味の分を微妙に言い換える
  「東北の冬の海の荒れた波の泡の色みたいだけど」
  「まるで冬の東北の海の荒れ狂う波に沈んで」
  これは連続させずに 思い出したようにアホっぽいタイミングで使うのが効果的です

これ以外にもまだまだ工夫の余地はあります!探してみましょう。
大切なのは"アホの気持ちになって言葉を選ぶ"ことです。
みなさんも是非チャレンジしてみてくださいね!

アホの書くV系『約束の赤い運命 ~destiny~』


黒い闇の夜の中の何処(どこ)かに潜む罠

お前を護(まも)りたくて... 
俺の掌(てのひら)は赤い血の色に染まった
その結果 赤い薔薇の棘達が お前の美しい白い肌を めちゃくちゃに傷つけてしまった... 
でも悪気はなかった... とにかく護(まも)りたかったから...

 赤い約束をしよう 現在(いま)はまだちょっとしか視(み)えない運命のdestiny 

 きっと 何時(いつ)か また 迎えに行ける日がくると いいな


白い陽(ひ)の朝の中の何処(どこ)かに潜む嘘
お前を護(まも)りたくて... 
俺の瞳は蒼い光の色に染まった


その結果 蒼い水晶の破片達が お前の美しい黒い髪を ずたずたに痛めつけてしまった... 
でも悪気はなかった... すごく護(まも)りたかったから...


 蒼い約束をしよう 現在(いま)はまだ結構距離が離れたdistance
 何時(いつ)か また 君と手を繋いで行けたら いいな


多くの約束をしよう 現在(いま)はまだちょっとしか視(み)えない運命のdestiny 
きっと 何時(いつ)か また 迎えに行ける日がくると いいな
きっと 何時(いつ)か また 君と手を繋いで行けたら いいな

アホの書く演歌『女純情冬の嵐』


すごい すごい とってもつらいけど アンタ 涙もあんまり出なくて

なんて言っていいのか でもきっと わたしの心はまるで
東北の冬の海の荒れた波の泡の色みたいだけど 涙もあんまり出ないのよ

東北のほうの冬はつらい 一昨年にあなたと岩手に行ったときにそう思ったけど

やっぱり寒さの質が違う 岩手以外は結局あんまり知らないけど
そのときの寒さと 今のつらさは あゝ あゝ 大体やっぱ同じくらいね

岩手 二泊しかできなかったけど 今度はもっと連泊しようって言ってたけど

秋田も回りたいって言われたけど 今年のシーズンはこれからだし
叶わぬ夢 まるで冬の東北の海の荒れ狂う波に沈んで 結局とてもつらくなった
あゝ女純情冬の嵐

アンタいつかって言ったのに 冷たい手を硬く握ってくれたときにそう聞いたけど

やっぱりあのときの心と様子が違う それ以外はよく覚えてないけど

そのときの寒さと 今のつらさは あゝ あゝ 大体同じくらいね


叶わぬ夢 まるで冬の東北の海の荒れ狂う波に沈んで 結局とにかく悲しくなった
あゝ女純情冬の嵐

あゝ女純情冬の嵐